先日初めてものもらいになってから眼鏡が必要になり、コンタクト生活をお休みするために高校生ぶりに眼鏡を変えに行きました。
そこで店員さんに強くすすめられたのが“ブルーライトカット”。
標準のメガネに5000円ほどプラスしてブルーライトカットのレンズにすることで、パソコンやスマートフォンから出ている“ブルーライト”から目を守ってくれるそうです。
わたし自身、パソコンとスマートフォンの2つを使用してお仕事をしているので、なんとなくオプションを付けることに。
「ブルーライトカットって、どんな効果があるのかな?」ということで調べてみたら、驚きのことが分かったので紹介します。
ブルーライトとは、パソコンやスマートフォンなどの液晶画面、蛍光灯、LEDライト、さらには日光からも発せられる青い光のことを指します。
人間が肉眼で感じることのできる光線のなかで、エネルギーが最も大きい光であり、目の疲れや、精神的な疲労の原因にもなります。
また、夜間や就寝前にパソコンやスマートフォンを長時間見続けることで、眠気をもたらす“メラトニン”というホルモンの分泌を遅らせてしまうので、体内時計が乱れて睡眠の質を下げてしまうとも原因とも考えられています。
ブルーライトカットメガネには、あらゆる光源からの高エネルギー可視光線(=人が肉眼で感じることの出来る光線)をカットする、特別なレンズが使われています。
レンズは一般的に黄色っぽいレンズが多いですが、ブランドによっては黄色が抑えられているものもあるそうです。レンズの色が気になる方は、色をお店でしっかり見てくださいね。
ブルーライトカットメガネは、効果がない!?
米国眼科学会のラーフル・クラーナ医学博士によると、液晶画面に付随する最大の問題は、“デジタル眼精疲労”だそうです。
しかし重要なのは、液晶画面のブルーライトが眼精疲労を引き起こすのではなく、多くがまばたきをせずに長時間目を集中させることに原因があるそうです。つまり、ブルーライトカットのメガネはあまり効果が期待できないといえます。
人はパソコンやスマートフォンを眺めるとき、通常よりもまばたきの回数が減る傾向にあります。まばたきは、目を回復させるために自然に備わった行動ですが、その頻度が減ってしまうと眼精疲労だけでなく、ドライアイ、目のかゆみや炎症、作業能力の低下にまで繋がるのです。
しかし、デジタル眼精疲労の症状は一時的で回復可能なため、そのための特別なメガネを使う必要はありません。例えばデジタル眼精疲労を回復する方法として20-20-20ルールがあります。
20-20-20ルール
①画面を見つめ続けるのは20分まで
画面を連続して見つめる時間を20分に制限することで、
眼精疲労を制御する効果があります。
②視線を20フィート(約6メートル)先へ
目を休めるときは、6メートル以上先の物を見つめます。
③休むときは20秒以上
目を休めるときは、20秒以上画面から目をそらすようにします。
クラーナ博士による、ブルーライトが眼障害を引き起こすという理論は、科学的研究によって裏付けられていないそうです。また、ブルーライトが眼障害を引き起こすという証拠もないそうで、
本当に役に立つか分からないものに、お金を使うのは意味が無い。
と言っています。
しかし、そんなブルーライトカットメガネにもメリットはもちろんあります。それは、睡眠の質を上げる効果です。
人は長い時間ブルーライトを浴びると、自律神経系や内分泌系、免疫系に悪影響を及ぼします。寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなるなどといった“入眠障害”に繋がってしまうのです。
そこで、ブルーライトカットのメガネを使用することで、入眠障害のリスクを避けれる可能性が出てくるということです。
就寝前に作業をしなければならない・したい方は、ブルーライトカットメガネを使用することで睡眠の質が下がるのを防ぐことが出来るのです。
寝る1時間前には、パソコンやスマートフォンは閉じて、お風呂に入ったり、本を読んだりと、ブルーライトのない自分の時間を作れたら、いちばんいいですね。