歯を一気に8本ぬいた話|上顎前突の矯正について
わたしは、就職活動がおわったと同時に、歯を8本抜きました。
友達からは、
「一気にそんなに抜いて大丈夫なの?」「歯まだある?」
と散々言われました。
大丈夫です、生きてます。歯も全然あります。
・歯を8本も抜いた理由
・上顎矯正について
・インプラント矯正について
今日はわたしの実体験をもとに、『上顎歯列矯正』について紹介しようと思います。
歯の矯正をしようか悩んでいる方の背中を押せたらうれしいです。
はじめての矯正
わたしはもともと、小学5年生から中学2年生まで歯の矯正をしていました。
ガタガタだった歯並びも4年間の歯列矯正のおかげできれいになったのですが、1つだけずーっと気になっていることがありました。
それは『出っ歯』です。
出っ歯といっても、周りからは「出っ歯だよね。」と指摘されたことはありません。すこ~し前歯がでているような、でていないような…??というレベルでした。
まわりからは「別に出てないよ。」「気にならないよ。」と言われても、自分自身はものすごく気になること、ありませんか?
「別に出てない。」じゃなくて、「全然でてないじゃん!」と言われたい。笑
たとえ周りは気にならないほどの出っ歯でも、わたし自身はめちゃくちゃコンプレックスに感じていました。
笑うときも、口を手で押さえて笑うのがクセ。
大爆笑するときなんかは、両手で口を覆っていました。
・いつまでもこんな笑い方をしないといけないの?
・写真を撮るときもニコっと歯を見せて笑ってみたい。
・結婚式で、笑顔のすてきな花嫁さんでありたい!
ごく普通の望みですよね。
でもこれができない。出っ歯だから。
“顔を隠さずに笑いたい”
そう強く思って歯列矯正を決意したのです。
ではなぜ、歯を8本も抜かなければならなかったのか?
歯列矯正だけじゃだめなのか?
順番にお答えしていきます。
歯を8本抜いた理由
8本の内訳としては、上あごと下あごの親知らず4本、とがった犬歯の1つ後ろの小臼歯4本です。
親知らずを抜く方は、比較的多いかと思います。
せっかく矯正できれいにした歯並びが、親知らずが生えてくることで歯が動いてしまい、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうため、抜きました。
つぎに、小臼歯4本について。
これは単純に、出っ歯を引っ込めるために抜きました。
小臼歯が4本なくなることで、歯と歯の間にだいぶスペースができますよね。
前歯をうしろに引っ張って空いたスペースを埋めることで上あごが引っ込むということです。
もうひとつの理由としては、わたしの顎が小さく、抜歯しないと前歯を引っ込めるスペースがなかったこともあります。
歯を8本も抜かなくていい人はもちろんいるので、抜歯については歯医者さんとよく相談することをおすすめします。
抜歯について
抜歯は、1日入院をともなうため、おおきい病院で行います。
歯を抜くときは、腕からリラックスさせる麻酔を注射でいれながら、歯ぐきにも何か所か局部麻酔されます。
「麻酔で寝てる間に終わってた。」とよく聞くのですが、麻酔まったく効かず。笑
看護師さんに追加で麻酔をしてもらいましたが、目ギラッギラ。
「ぜんぜん寝ないじゃん!」とツッコまれるくらい、手術が終わるまでしっかり起きてました。
意識ははっきりしていても、痛みはまったく感じないので安心してください。
8本抜歯後
分かっていましたが、手術後はめちゃくちゃ痛い…。
ごはんはすべて噛まなくていいようにすりつぶされていましたが、口を少し開くだけでとっても痛かったです。
食後じゃないと痛み止めのお薬をもらえないので、痛み止めを飲むために無理やりごはんを流しこんだのを覚えています。
退院してからも、1週間は顔がアンパンマンのように腫れていたので、ずっと家で大人しくしていました。
社会人の方は、長い連休で抜歯することをおすすめします。
2週間もすれば顔の腫れや痛みもなくなり、食事もとれるようになります。
腫れが引いたらいよいよ、出っ歯を引っ込める矯正です。
上顎矯正
歯医者さんによると、わたしは『上顎前突症』でした。
上顎前突症とは、上あごの骨が下あごの骨よりも大幅に前に出てしまっている状態のことを指します。
これがいわゆる、わたしの出っ歯の原因だったのです。
上顎矯正の方法はいくつかあります。
・歯の前側につける、一般的なワイヤー矯正
・ワイヤーを歯の裏につける裏側矯正
わたしは前側のワイヤー矯正をしています。
矯正を見せたくない方、知られたくない方向けに裏側矯正がありますが、一般のワイヤー矯正の約2倍の値段だったので、諦めました。
矯正の値段は、2年で120万円ほどです。
わたしの場合、3週間に1度ワイヤーの調整(歯が動いた分のゆるんだワイヤーを引っ張ってもらう)をしなければならないので、その金額も含みました。
調整料は毎回5,400円かかるので、なかなかキツイ出費です…。
インプラント矯正
わたしは『上顎矯正』にプラスして、『インプラント矯正』も行っています。
インプラント矯正とは、歯ぐきの骨に小さいボルト(インプラント)を埋め込み、歯を動かすための固定源として用いる方法です。
インプラント矯正をおこなうメリットは、矯正の期間をかなり縮めることができることです。
デメリットとしては、歯茎にボルトを埋め込むとき、または取り外すときの痛み・恐怖心だと思います。
わたしもインプラント矯正を決意したものの、歯にクギを刺すようなものなのでずっと怯えていました。
でもみなさん、大丈夫です。
インプラントはまったく痛くありません。
歯ぐきにしっかり麻酔を打ってから埋め込まれるので、痛みは感じませんでした。
麻酔がきれたあとも、まったく痛くないので大丈夫です。
また、むし歯になってしまい、治療のため一度だけインプラントを取り外したのですが、こちらも同様まったく痛くありません。ちなみに麻酔はされません。
インプラント矯正に対する恐怖心を、少しでも軽くすることができたでしょうか?
矯正は、見た目であったり、痛かったり、食べ物が挟まったりと、多少のストレスがかかるのものなので、なるべく早く終わらせたい方にはかなりおすすめします。
そして現在、矯正をはじめて1年と2ヶ月が経ちましたが、確実に笑顔が増えました。
歯ってかなり動くんです。
もう下の歯は、空いたスペースもなくなって完全に引っ込んでくれました。
笑うときに口を隠さなくてよくなった。横顔も好きになった。
わたしにとって、とても良い変化だと思っています。
怖いから矯正に踏み出せない方、とってもわかります。でも、それではもったいない。
矯正は、大人になればなるほど時間がかかるものです。
恐怖は一瞬、あとはハッピーだと思って、
ぜひ矯正への一歩を踏み出してみてくださいね♩